とりあえず確定はこれ。
★[高校生] 8/17発行*オフ*76P*¥700
なんだかんだ、気付いたら厚めの本になりましたよ!書き下ろしでこの厚さ、久々だなぁ…。うん、頑張った、自分(自画自賛)
そしてこちらもできあがりました、スザルル本表紙。
タイトルは[墜翼クロニクル]。…造語です(こそこそ)
ついでに、下で書いてた制服の間違いも直してみました(笑)
あー、なんでオフ印刷ってCMYKなんだろう。RGBのオレンジ発光が好きなのですが、CMYKにするとどうしてもうまく出ない。オレンジにならないんだよね…しょぼん。
さて、次はリボ!頑張らねば。
あ、そういえば…。エリアは最新刊だけ別の場所に置いておいたので無事でした。あとは…あとは…(T_T)←微私信
そしてこっそり、上記の本の冒頭を。とはいっても、たぶん24・25話見たら書き直しちゃいそうなんだけど…!
*
視界が霞んで見える。それは砂塵か、粉塵か、死者を焼いた炎が上げる狼煙のせいか。
――いや、違う。この場所に、そんなものは届かない。
「どうして……、君が」
掠れた声は、どうしても自分のものだった。頬に伝うそれも、間違いなく自分のものだった。
見たくない、見えなくていい。そんな思いからか、視界が晴れることはない。
「ずっと……否定し続けてきた……」
唇を噛む。高い音を立てて岩の上を転がったゼロの仮面。
こちらを見据える紫水晶。
「……君を……信じたかった、から」
だが、スザクの目の前にいるのは、間違いなく彼だった。
漆黒の髪が洞窟の入り口から入り込んでくる風で揺れる。不自然なほど紅い左目がきらりと光って、そしてそっと伏せられる。
彼は何も言わず、銃を構えることすらせず、ただそこに立っていた。
ぎり、と歯を噛み締める。
「どうしてこんなことを君が! 答えろ、ルルーシュ!」
叫びと共に銃を構えなおす。小さな悲鳴が横から聞こえたが、今は彼女に構っている余裕はなかった。
静かに、彼が――ゼロが、ルルーシュが、顔を上げる。
「言っただろう、スザク」
響く声は、本当に、間違いなく、スザクの知っている彼の声だった。
「俺は、ブリタニアを壊す」
その強い……強すぎる、言葉も。
予兆はあった。けれど、スザクが気付けなかっただけだ。……気付きたくない、違う、そんなはずがない。そんな思いが、きっとこの結末を招いたのだ。
―――すべては、出会ったときから始まっていたのに。
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