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咲良の徒然気まま日記。 ゲームやらアニメやら漫画やらの感想考察などをつらつらと。 しばらくは、更新のお知らせなどもここで。

2025'03.13.Thu
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2007'01.01.Mon

Real voice3 2007.12.29 comingsoon

 



 MCTという略称に何となく聞き覚えがあった。
 タワーの最上階にある薄暗い部屋で、ラクスは組み合わせた手を顎に当て沈黙していた。
 アスランにも言えなかった記憶だ。それは隠そうと思ったからではなく、自分の記憶に確証が持てなかったから。
 目の前に広げたままになっているのは、ラクスが代表になる以前――父であるシーゲルが代表を勤めていた頃の組織のことが書かれているものだ。
前代表であるシーゲル・クラインとパトリック・ザラは、記憶媒体というものを嫌った。ネットワーク内で情報が行き交う、そんな危険なところに自分たちの組織の機密を置きたくないと言った。ラクスがそれを聞いたのは、組織ができて間もない頃。まだ、将来自分が組織を背負って立つなどと想像もしていなかった頃だ。
 残されたこの書物は特殊な鍵がかかっていて、組織内ではラクスとアスランしかそのキーとなるパスワードを知らない。だが必要になることなど今までになく、ほぼ毎日この部屋に通いつめているラクスでさえ、手に取ったのはこれが初めてだった。
(……どんな繋がりが?)
 これを開き、関連する事項を読み進めた今でも、ラクスにはよくわからなかった。
 今晩彼らが向かったMCT研究所と、この組織――というよりは、シーゲルとパトリックだ――は、何らかの繋がりがある。だが、それが何だかわからない。
(せめて、連絡が取れたら)
 ラクスに代表の座を譲ってから、シーゲルは姿を消した。ラクスの母は定期的に会っているようなのだが、意図的なのか何なのかラクスはあれ以後父の姿を見ていない。
 時々送られてくるメールと、屋敷の子供たちに宛てたプレゼントや手紙で息災だと知らせてはくる。が、それだけだ。
 こちらからの連絡手段はすべて封じられており、アスランの追跡にも尻尾すら掴ませない徹底振り。組織を裏から守る、そう言ったからには、おそらくこちらの目の届く範囲に潜んでいるはずなのに。
 ラクスの記憶は少しおかしい。忘れてしまうほど幼少の頃のことではないのに、どんなに思い出そうとしても靄がかかったままなのだ。
 あまり考えたくないが、もしかしたら、自分は――。
『ラクス? いるのか?』
「!」
 ノック代わりの電子音に続いて聞こえてきた声は、カガリのものだった。はっと顔を上げると目の前の資料を閉じ鍵をかけ、立ち上がる。
「いますわ。……どうぞ」
 開錠し扉に歩み寄ると、シュンと軽い音を立てて開いた扉の前に、無造作に髪を束ね大きな紙袋を抱えたカガリがいた。
「どうしたんですの? その荷物」
「ラクスのとこ行くって言ったら、アスランに持たされた」
「アスランに? 彼は今任務じゃ……」
「うん、さっき出てった」
 入っていいかと目線で訊ねるカガリを、どうぞと中へ招き入れる。
ラクスのこの部屋に簡単に入ってくる人はそういない。後継者であるアスランと、秘書のマリュー、そして自分の補佐をしてくれるカガリ。この三人くらいだ。
「中身は?」
「見てないよ。アスランからのものなら間違いないだろ」
 笑ってそう言い、カガリは紙袋をソファへと下ろした。ラクス宛のものは一度カガリとマリューがチェックを入れ、それから自分のところへ回ってくる。一度、代表宛の依頼品に爆発物が混ざっていたことがあって、それ以来この体制が取られていた。
あの時はたまたまアスランが共にいて、荷物の微妙な変化に気付いて自分を庇った。
 それは、代表に立って1年目のこと。そんな事件から4年。アスランがあの時に負った傷は、きっとまだ痕が残っているだろう。
「あと、伝言。何かあったらすぐに連絡を、ってさ」
「…………」
 荷物の横に腰を下ろしたカガリを見る。カガリも真っ直ぐにラクスを見つめていて、その表情は明るい声音から推測できるほど笑っていなかった。
「何かあったら、って、たぶん留守中の心配じゃないよな?」
 肩を竦め、カガリはラクスを窺うように目を細めた。幼い頃から共に育ったカガリには、ラクスは嘘をつけない。いや、正確には嘘をつけないのではない。たとえついたとしても、表情で、声音で、微かな変化で見破られてしまうのだ。
 だから彼女の視線に、ラクスは困ったように微笑ってみせた。
「今回の任務のことで何か知ってるのか? ラクス」
「知っている、という確証はありませんわ」
「アスランが寄越したソレ、たぶん私をラクスの所へ行かせる口実だと思う。今回、現地と連絡を取れるのは私だけになってるから」
 紙袋の中身を覗く。中には大きなぬいぐるみのようなものが入っているようだ。
「アスランは……時々怖いですわね」
「キラとラクスのこととなると怖いよな。今回はどっちだ?」
 呆れたようなカガリの物言いにふふっと笑い、ラクスもカガリの前に腰を落ち着けた。隣の部屋にはマリューがいて、お願いすればすぐに飲み物を用意してくれるだろう。だが今はそんな気分になれない。落ち着かないのだ。
「もしかしたら、キラ、かもしれません」
「キラ? ラクスじゃなくて?」


     *     *


 管制室の上部に設置されたモニターを凝視しているシンを、ステラが不思議そうに見上げた。
 ステラはピンク色のペットロボと戯れている。約10年前、シンがステラを起こしたときに、ひとりでは何もすることがないだろうと与えたものだった。
 設計図は誰かがシンの中に入れていったもの。シンはそれを実現させただけ。そのおもちゃには、ハロという名称がついていた。
 モニターに映るのは、このメインルームを目指して進んでくる4つの人影。メインルームは今シンたちがいる管制室と続いている。ガラスの扉一枚を隔てた先が、シンが生まれた場所――メインルームだ。
 今は空になったマザーコンピュータ。敷地内のすべての管制は、すべてシンがここから行っていた。ここからと限定されるわけではないが、すべての様子を一眸できるのはモニターがあるこの場所だけだった。
「…………」
 シンが黙ったままなので、ステラも黙ったままだ。
 けれどそれにも飽きたのか、それともハロに歌えと強請られたからなのか、ステラが前触れもなく歌い始める。
 シンは少しだけ目を細め、眠っていた己の中の記憶を呼び起こす。
 彼女は決しておしゃべりな方ではなかった。シンが口を開かなければ、太陽が昇ってまた沈んで行くまで一言も発しないこともある。
 メンテナンスにもなるから口を動かして、と言ったシンに、彼女は歌でもいいのかと訊ねてきた。頷いたシンに、ステラは微笑んで歌い始めた。……それが、彼女が始めて歌声を聴かせてくれた日。
 この歌は、『ステラ』が歌っていたもの。シンに何度も聴かせてくれたもの。
 優しい音色。優しい声。風のようにシンを包んで消えていく歌声は、シンの記憶するステラの声そのものだ。
 膝の上にハロを乗せて、彼女は静かに歌い続けていた。シンが自分を見ていることに気づくと、小首を傾げてにこりと微笑む。
 ステラがこの歌を歌うと、今でもシンの回路は微かな狂いを訴える。
 それが何か、シンは知らない。……知る術もない。
 今はもう、シンに感情を教えてくれる人物は、世界のどこにも存在しなかった。


     *     *


「……ステラ」
 呼ぶ声に、ステラが振り返った。シン、と嬉しそうな声を出して彼女は走り出す。
 メインルームの最奥にあった扉が開いて――シンが、扉の向こう側に立っていた。
「シン……」
 キラはまた、更に一歩前へ進む。怖いとか、恐れとか、不安とか、そういうものはやはり何もなかった。
 ため息をついたアスランが後ろの二人へ何か指示するのを頭の片隅で捉えながら、キラの視線も神経もすべて目の前の少年少女に注がれていた。
 何を言うべきなのか、迷う。
 アスランだったら、こういうときすらすら言葉が出てくるのだろうが。だがそのアスランは、何を考えているのか先程から黙ったままだ。
「遅くなって……ごめん」
 結局、キラはそう呟いていた。
「会いに来たんだ。――僕の神様」


 

『Real voice3』より一部抜粋

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2006'12.30.Sat
当サークルにお越しくださった皆様、ありがとうございました!

咲良がちょろっとスペを離れている間、友人(非種)に売り子をまかせたりしたのですが、うちの本について訪ねられてしどもどしてたようです。何やら、また来ますとお帰りになった方もいたとか。その後いらっしゃったのかわからないのですが;その節は本当にすみません…;;
友人もごめん…イベント2年振りなのに酷使しすぎました。ありがとう(笑)

差し入れくださった方、ありがとうございました!その場でお名前を伺うことができなくて、中にも何も書いてなかったようで…申し訳ないですが、この場で御礼を言わせていただきます。お菓子、おいしくいただきましたv お茶も本日のおやつタイムにもふもふといただきました!本当にありがとうございましたvv(*^▽^*)

さて…。例の袋も残り少なくなりました。今回は余ることはなさそうです(笑)っていうかむしろ余ってよかったんだけど…!あああ、なんか妙な位置に印刷があってすみません…。でも、せっかくの巾着型なので、何かに使っていただけたら幸いです…。

今回は本当に余裕がなくて、ご挨拶しようと思っていた方の半分…いや1/3しかお会いできずに終わりました…;差し入れにと持っていったお菓子も持って帰って来てたり。何やってんの自分(ガクリ)インパクトは余裕を持って準備して、リベンジできたらいいな~…って、毎回同じことを反省してる気が…。あああ…。

あと、冬コミ最大の大間違いが。……最初のほう、おつり渡し間違えた…(ガクリ)
たぶん最初の数名の方…新刊セット1700円なのに、2000円もらって700円返してた。馬鹿!私の馬鹿!(><)ま、まあ、渡した方が少なかったわけじゃないのでいいといえばいいのですが。ううう。今後気をつけます…。



はてさて。今年ももう終わりですね。明日は日記を書く暇がないと思うので、これが今年の最後です。
コメントやメールのお返事もちゃんとできていないので心苦しいのですが…すみません、、、
今年一年、咲良にお付き合いいただきましてありがとうございました!来年はオフではなくオンを重視で活動していきたいと思っております。少しイベント参加の回数も減るかと思うのですが、まだまだ種、アスキラだと思います。ギアスにも惹かれますがやはりアスキラ(笑)
ではでは、皆様よいお年を!そしてまた来年、どうぞよろしくお願いいたします★

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2006'12.28.Thu
携帯から失礼します~。
昨日届いた新刊セット用の袋の出来に打ちのめされてる咲良です…(ガクリ)
印刷の位置が明らかにおかしいんですよ…もう、何がどうなっているのやら(涙)
配りたくないと駄々をこねたりしたのですが、もったいないので明日ちゃんと持参します…。見れば分かるとおもいますが…妙な印刷ですみませ…(しょぼん)

さて、サイトを更新する時間がないので、今の情報で最終です!
明日は皆さんあたたかい格好でお越しくださいね☆…って会場はものすごい熱気で暑くなりそうな気はしますが(笑)
それでは明日お会いしましょう~!

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2006'12.26.Tue
まだ無配の原稿ができあがっていない…。そして今日はもう作業する暇はなく、明日も夜まで無理。…あああ~!
白服キラのフライング話を書き始めているのですが、もうこれ諦めてくだるのはなしだけでもいいかなぁ。くだるのはなしも思ったより長くて、A6版だとけっこうなページ数になるのですよ。うぬー。悩む。

そして微妙に、もしかしたら冬コミ一人なんじゃないかと震えています…。うあー、パニクらないように気をつけます…!(><;)

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2006'12.25.Mon
reborn2.jpg

↑友人の指令で描いたリボーン。


ちょっと…気分が落ち込んで駄目人間になってます。あー…。
っていうか、手首が本当に痛くてどうしよう;;病院に行くべきなんだろうけどそんな暇ないしー!あああん!

あ、くだるから原稿が届きました。無配はくだるの絵で表紙、中身はくだるの話と……私のフライング白服キラ話になるかと。仕様はA6サイズ、たぶん20Pほど。もしかしたらもっと増えるかも。私の話次第かな。あ、あとインフォメ入れなくちゃ。インフォカードは作ってる暇なさそうです;せっかく絵を書き下ろしたから(しおりのやつ)印刷したかったなー。残念。

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2006'12.23.Sat

昨日送った冬コミ荷物にいろいろ入れ忘れたことに今頃気付く。あああああ!
寝不足でネジとんでたんじゃ…袋に入れて梱包準備できてたのに入れ忘れた。ガクリ。
やだなあ……当日、何事もありませんように…(祈)

計算機がみつかりません。黄色いやつ。結婚式の引き出物でもらったと言うとんでもない代物ですが(カタログギフトだった)(それで計算機を選ぶ奴もいないよな…)、なかなか使いやすくて重宝してたのだ。…のに!どこにいったの計算機さーん!(涙)
あれがないと冬コミ乗り切れません。脳年齢云々よりも寝不足で頭回ってないから計算できないんだ!(脳年齢は実際年齢-6歳になったよ!)とにかく探…ああいや代わりの計算機を調達する方が早いかな;;

そういえば全然関係ないんですが、アンパンマンを見て昔くだるに見せられたアンパンマン本を思い出しました。
アンパンマンがかわいい感じの男の子になってて、バイキンマンがすげーかっこいいの(笑)バイキンマン×アンパンマンでR18本でした(ぶぶ)
いやー…あそこまで妄想できるとすごいよね…!アニメのアンパンマンはこんななのに(笑)

C71インフォ更新しました。ってか、C71じなくてWINTERにしとけばよかった…年明けのCC大阪も同じラインナップなのですよ。ふぬぅ…。
そうそう。無配のほうにはくだるも参加できそうです(笑)今回はペーパーがあるかどうか…もしかしたらペーパーなしでカード型インフォ(新刊・イベント情報程度)のものを配るかも。とにもかくにも時間との戦い…?
あ…。昨日しおりを印刷してたら、すげー勢いでプリンタが紙詰まりをおこして(しかも何度も)、用意していた紙の1/3が食われました…(しーん)やっぱ何となくさい先悪い?(苦笑)

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2006'12.22.Fri

info.jpg


イベント用にちまちま絵を描き始めて気付いた!下の白服キラ、襟の色間違ってるよ!(笑)

さて、お気づきでしょうが冬コミインフォ入口を作成しました。ここにもぺたっとはっておきます。
この入口にある絵を今描いてるのですが、もしかしたら新刊セットにポスカとして組み込むかも。時間との戦いになりそうですが(苦笑)
…あ、ちなみに、文庫のしおりもこのイラです。下描きではアスキラシンカガラクルナメイとすごい人数いるのでまだまだ完成には遠そうです…そんなに描けるのか、大丈夫か自分。

それから、通販開始しました。新刊セットの数の把握と、残部少の既刊受付が目的です。新刊セット、残部少の既刊をご希望の方は、できたら12/28までにお申し込みいただけるとありがたいです。よろしくお願いします。


文庫の原稿をしている時から右手首がおかしかったのですが、だんだん酷くなってきてごはんを食べるのもツライです…。腱鞘炎だと思うんだけど。
腱鞘炎には何度もなっているものの、正しい処置方法を知らなかったりします。これってあっためた方がいいのか冷やした方がいいのか…どっちだ?
とりあえず薬局で買える湿布を貼ってるんですが、果たしてこれでいいのか(笑)


あ……。相変わらずお返事滞ってます…すみません…;;

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