2010'02.11.Thu
連載中のお話の続き…。もう、いつまでじれったくやってるんだって話で。
中途半端なのですが、書きかけたものがあるのであげちゃいます。もう我慢できなかった!(笑)
中途半端が嫌な方はレッツ・リターン。サイトに正式アップされるまでお待ち下さい。途中まででもいいから読みたい!てな方は続きへどうぞ。
中途半端なのですが、書きかけたものがあるのであげちゃいます。もう我慢できなかった!(笑)
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「好きだよ、ルルーシュ」
耳元で囁くように告げると、ルルーシュがゆっくりとこちらを向いて――。
その瞬間のことは、よく、覚えていない。
ただ、吸い寄せられるように触れ合った唇と唇が離れて。
「……っ」
一瞬にして真っ赤になったルルーシュが再び部屋から出て行こうとして、自分はそんな彼を反射的に抱きしめた。
心臓はばくばくいっていたし、頬も相当熱かった。たぶん、目の前のルルーシュ以上に自分の顔も真っ赤なのだろうと思う。
(え、ちょっと、いま、僕、)
抱きしめたはいいが、実は内心ぐるぐるだった。キスを仕掛けたのは、たぶん、スザクだ。……たぶん。
(でも、ルルーシュも、)
抵抗どころか、瞼が下りかけて、いた、気がする。
それはつまり、避ける気もなかったってことで……つまり彼は、受け入れてくれたわけ、で。
やわらかかったし、あたたかかった。一瞬だったけれど、触れた瞬間、そこに火がついたみたいだった。
(あー……、やばい)
こんなに触れたのは初めてで、色々な意味でくらくらしてくる。
抱きしめた身体の肩に、顔を埋めると目の前に真っ赤な耳があった。出来心でそこに唇を押し当てると、びくっと大袈裟なほど彼の身体が跳ねる。
「ルルーシュ……」
耳元で生を呼べば腕の中の身体は更に強張って赤味を増した。かわいい。
(いや、かわいいって……待て僕、ホント、思考がやばいって)
抱きしめたこの体勢から動けないのは、動きたくないからだ。もっと彼に触れていたいから。けれどこのままでは、おそらくスザクの理性がヤバイ。
(離れたくないな……)
抵抗しないの、と聞きたいところだがそんなことを言ったら意地っ張りでプライドの高い彼は逃げようとするかもしれない。こうして大人しくしてくれているのは、先程のキスが彼にとってイレギュラーだったからなのだろう。……これはスザクの推測でしかないけれど。
「……あぁ、駄目だ……」
ぼそっとため息交じりで呟くと、またルルーシュがびくりと反応して僅かに身を捩った。
「今、すっごい幸せだから、もう少しだけこのままでいて」
これで最後、と少しだけ抱く腕に力を入れて呟くと、ふっと息を吐いたルルーシュが、小さく「馬鹿が」と言ったのが聞こえた。
「え?」
「……これくらいで、幸せになるなよ」
彼の声音は、優しい。
なるよ、と答え返して、スザクはもう一度ルルーシュの肩口に顔を埋めた。
「好きだよ、ルルーシュ」
耳元で囁くように告げると、ルルーシュがゆっくりとこちらを向いて――。
その瞬間のことは、よく、覚えていない。
ただ、吸い寄せられるように触れ合った唇と唇が離れて。
「……っ」
一瞬にして真っ赤になったルルーシュが再び部屋から出て行こうとして、自分はそんな彼を反射的に抱きしめた。
心臓はばくばくいっていたし、頬も相当熱かった。たぶん、目の前のルルーシュ以上に自分の顔も真っ赤なのだろうと思う。
(え、ちょっと、いま、僕、)
抱きしめたはいいが、実は内心ぐるぐるだった。キスを仕掛けたのは、たぶん、スザクだ。……たぶん。
(でも、ルルーシュも、)
抵抗どころか、瞼が下りかけて、いた、気がする。
それはつまり、避ける気もなかったってことで……つまり彼は、受け入れてくれたわけ、で。
やわらかかったし、あたたかかった。一瞬だったけれど、触れた瞬間、そこに火がついたみたいだった。
(あー……、やばい)
こんなに触れたのは初めてで、色々な意味でくらくらしてくる。
抱きしめた身体の肩に、顔を埋めると目の前に真っ赤な耳があった。出来心でそこに唇を押し当てると、びくっと大袈裟なほど彼の身体が跳ねる。
「ルルーシュ……」
耳元で生を呼べば腕の中の身体は更に強張って赤味を増した。かわいい。
(いや、かわいいって……待て僕、ホント、思考がやばいって)
抱きしめたこの体勢から動けないのは、動きたくないからだ。もっと彼に触れていたいから。けれどこのままでは、おそらくスザクの理性がヤバイ。
(離れたくないな……)
抵抗しないの、と聞きたいところだがそんなことを言ったら意地っ張りでプライドの高い彼は逃げようとするかもしれない。こうして大人しくしてくれているのは、先程のキスが彼にとってイレギュラーだったからなのだろう。……これはスザクの推測でしかないけれど。
「……あぁ、駄目だ……」
ぼそっとため息交じりで呟くと、またルルーシュがびくりと反応して僅かに身を捩った。
「今、すっごい幸せだから、もう少しだけこのままでいて」
これで最後、と少しだけ抱く腕に力を入れて呟くと、ふっと息を吐いたルルーシュが、小さく「馬鹿が」と言ったのが聞こえた。
「え?」
「……これくらいで、幸せになるなよ」
彼の声音は、優しい。
なるよ、と答え返して、スザクはもう一度ルルーシュの肩口に顔を埋めた。
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